ヴァイオリニスト
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認定ワークショップデザイナーマスター
社会教育士三つの専門性は、それぞれ別々に積み上げてきたものではありません。
国内外で培った演奏家としてのキャリアを人生の軸として継続し、「音楽を、社会の中でどう活かすか」という問いにつながり、ワークショップデザインという方法論、社会教育士という専門性へと育っていきました。国内でも稀有なこの融合が、いま、企業・行政・教育・福祉の現場で、「人と社会の新たな可能性をひらく」実践として形になっています。
学歴
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て、同大学器楽科卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了(音楽修士)。
修士課程の研究テーマは、E.エルガー《ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61》
大学院を休学し、奨学金を得て英国王立音楽院大学院へ留学。修了リサイタルでの演奏が審査団に特に卓越したものと認められ、同院最高位の栄誉称号DipRAM(Diploma of the Royal Academy of Music)を授与。在学中はRowsby Woof Scholarship、Benjamin Dale Awardを受賞。学内公演ではサー・コリン・デイヴィス指揮のもとコンサートマスターを務め、オーディションを経てロンドン交響楽団の公演に出演し研鑽を積む。ヴァイオリニストであり指揮者・服部譲二氏主宰の東京アンサンブルのメンバーとして、国内はもとよりポルトガル・韓国・バンクーバー・ギリシャ・トルコ・オーストリアなどの海外公演を重ねました。
このほか、フランス・オーストリアでのマスタークラス受講、セントポール大聖堂・ロンドン塔をはじめ英国内各地でのコンサート出演、スペイン・ルセナ地方の音楽フェへのオーケストラメンバーとして招聘をうけ出演、イングランド代表クラスの著名サッカー選手主催パーティーでの弦楽四重奏演奏など、演奏家としての経験の幅を広げていきました。
修士論文でエルガーを研究し、英国エルガー協会(The Elgar Society)の会員となるなど、英国クラシック音楽との関わりは今も続いています。
演奏活動
かながわ音楽コンクール第1位・神奈川県知事賞・神奈川新聞社賞・ヤマハ賞をはじめ、全日本学生音楽コンクール、日本クラシック音楽コンクール、かわさき新人オーディションなど多数受賞。神奈川フィルハーモニー管弦楽団をはじめとするオーケストラとの協奏曲共演、主要オーケストラのゲスト首席奏者、ゲストアシスタントコンサートマスター、ゲストフォアシュピーラーとして、ラ・フォル・ジュルネ公演や定期演奏会、各種公演に出演。水戸芸術館オルガンコンサートにてオルガニスト・川越聡子氏と共演、吹奏楽のオーケストラとの共演など、ソロからアンサンブルリーダーまで、ジャンルを問わない多彩なコンサート・ライブ出演、レコーディング活動を行っています。
スタジオミュージシャンとしてのレコーディング実績をはじめ、ラジオのオーディオドラマ劇伴収録(ヴァイオリン・ヴィオラの両刀)、ミュージカルやレコード会社所属アーティストのコンサートへのサポート出演・新曲の技巧ソロ担当、南條由起や南條由起ストリングスの名義でのアーティスト楽曲やテレビ番組スポーツコーナー楽曲レコーディングへの参加、日本コロムビア「君がいた夏 〜Kazutoshi Sakurai Works for Violin」でのMr.Childrenカバー、向谷実氏の鉄道イベントライブでの共演、楽曲レコーディングなど、活動の幅は多岐にわたります。
2020年には、コロナ禍で奮闘する医療従事者を称える国際共演プロジェクト「THE IMPOSSIBLE IS POSSIBLE」(スペインの映画音楽の作曲家からの招聘、世界58人のミュージシャンが参加)にも参加。2026年6月、横浜フランス月間レセプションパーティー演奏にキャスティングされ出演するなど、留学期から現在まで長年途切れることなくキャリアを積み重ね、国内外の演奏の現場で声をかけていただいています。
クラシックからスタジオワーク、劇伴、ライブ出演まで——ジャンルや形式を越えて培ってきたこの経験の幅は、ワークショップやプログラム設計における発想の引き出しにもなっています。
ワークショップデザイン・社会教育の実践
青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー育成プログラム修了後、実践と研鑽を重ね、現在は生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナーマスター資格を取得。社会構想大学院大学にて文部科学省令に基づく称号「社会教育士」も取得しています。
東京藝術大学、東京大学教育学部附属機関から、国際的な社会包摂プログラムまで、実践・研究協働のフィールドは多岐にわたります。英国ドレイク・ミュージック×川崎市×ブリティッシュカウンシル『かわさき♪ドレイク・ミュージックプロジェクト』では、特別支援学校向けプログラムのデザインとメインファシリテーションを担当。英国ボーンマス交響楽団×東京文化会館の社会包摂プログラムにも参加し、英国滞在中には特別養護老人ホーム(英国マンチェスター)でのワークショップ実践も行いました。
川崎市パラムーブメント「いろいろねいろ」インクルーシブ音楽プロジェクト(2023年6月始動)では、初年度、ワークショップデザイン・メインファシリテーション・演奏・人材育成・プロジェクト推進に参画し、国際交流センター、児童養護施設、特別支援学校、放課後等デイサービス、小中学校、特別養護老人ホームなど、対象を変えながら20回以上にわたり実践。その後の地域人材への参画の橋渡しとして、地域社会への貢献にもつなげました。
このほか、世田谷区教育委員会×昭和女子大学協働事業「ムジカ」プロジェクトでのワークショップ実践とコンサート出演、アートスイッチなど外部パートナーからのキャスティングによる企業向けワークショップ・研修の実施、子どもから高齢者まであらゆる世代・立場の方が参加できる場づくり(認知症の方向け音楽ワークショップ、特別養護老人ホームでの実践、実践者対象研修)や、第47回全国特別支援教育センター協議会・研究協議会(川崎市大会)での記念講演、国際学会での共同研究発表など、実践と学術的な発信の両方に取り組んでいます。
大学機関・個別プロジェクトの詳しい一覧は、「実践とプロジェクト」ページでご紹介します。
芸術と社会、そのあいだをほぐし、つなぐ
学びは、子どもの基礎を育む時期だけのものではありません。社会人になってからの学び、そして老年期には、積み重ねてきた経験を次世代へ手渡すための学びがあります。人は生涯を通じて学び続けることで、変化する社会と関わりながら、より豊かに生きることができます。
また、企業や集団においても、リベラルアーツの視点を取り入れ、音楽やアーツを社会の中で活かすことは、新たな問いや視点に出会う一つの方法になると考えています。
演奏家として、ワークショップデザイナーとして、社会教育士として、音楽や芸術を媒介に、人と人、人と社会が出会い、そこから新たな学びと出会う場をひらいています。
異なる分野を行き来し、分野や立場のあいだにある境界を少しずつほぐしながら、新たな問いや視点に出会う。
そこで何を感じ、何を考え、何を持ち帰るかは、一人ひとりに委ねられています。
音楽や芸術には、一つの正解はありません。そこには、それぞれが感じ、考えることのできる余白があります。
芸術との出会いから、気づきや対話、変容、そして行動が生まれることもある。
人にも社会にも、それぞれに可能性がある。
その可能性のあり方をあらかじめ決めるのではなく、一人ひとりの受け取り方を大切にしながら、その人の内側から何かが生まれうる学びの場をもデザインする。
演奏を原点に、これまで積み重ねてきた教育、社会教育、ワークショップデザインの経験を掛け合わせながら、芸術と社会、そのあいだをほぐし、つなぐ実践を続けています。
参加者の声
「視野が広がった。ぜひ日常で活かしたい」「自分の感覚に気づけた」——研修・ワークショップ参加者より
「社会の中での人との関わり方が音楽に置き換えられていると感じた」——実践者向け研修参加者より
「プログラムの選曲がとても楽しい」「もっとたくさんの人に参加してもらいたい」——参加者より
ワークショップデザインにおける実践や活動については、生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー個人ページでもご紹介しています。
資格・所属
- 生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナーマスター(青山学院大学社会情報学部ワークショップデザイナー育成プログラム修了)
- 社会教育士(社会構想大学院大学/文部科学省令に基づく称号)
- 英国王立音楽院大学院修了 最高位栄誉称号(DipRAM)
- 中学・高校 教員免許(音楽)
- 日本音楽教育学会 正会員
- 英国エルガー協会(The Elgar Society) 会員
- RMAJ会員
実践とプロジェクトへ
ここでご紹介した実績は一部です。企業研修、行政・教育機関との協働、福祉・医療現場での実践など、より詳しい事例は「実践とプロジェクト」ページでご覧いただけます。